英語ができると5教科が伸びる!?

南相馬市のグローバルスクールスキップの黒川です。
この記事では、英語学習が5教科の勉強全体に与える影響とその重要性についてお話したいと思います。

お子さんが中学校に進むと、科目数が増え、勉強の難易度も上がっていきます。その中で「英語」は特に重要な科目の一つです。しかし、これは単に「国際社会に対応するため」や「将来役立つから」という一般的な理由だけではありません。もちろん、私が語学教育に特化しているから・・・ということでもありません。英語は、「学力の根本」に近い、他の教科に通じるエッセンスが詰まっているからです。ここでは、英語学習がなぜ全ての教科の基礎力を高めるのか、その理由について詳しくお話しします。

1. 単語・熟語・本文暗記で「根気」を養う

英語学習の最初のステップである英単語や熟語の暗記には、膨大な量の情報を繰り返し覚える「根気」が必要です。スキップでは単語単体ではなく、教科書本文そのものを声に出して丸暗記して単語を覚えて自分のものにします。ここで身につく根気は、他の教科の暗記にも直結します。例えば、社会の歴史年表や理科の用語、数学の公式など、どの科目でも暗記が必要です。

また、英語の単語には、特定の法則があります。たとえば、単語の前に「un」や「in」がつくと否定の意味になる、また「ist」がつくと専門家を指す、といったルールです。こうした法則を見つけて効率よく学ぶ力は、数学の公式や社会の出来事の関連性を見つける力とも通じます。つまり、英語での暗記が上手くなると、他の教科でも効率的に学べるようになっちゃうんです。

2. 英文法の理解で「応用力」を身につける

英文法は、単語や熟語を並べるだけではなく、ルールを理解し、応用する必要があります。たとえば「現在進行形」や「不定詞」のような文法は、単純な暗記ではなく、その法則を理解し、自分で使いこなせるようになることが求められます。

この「法則を理解して応用する力」は、他の教科でも非常に役立ちます。数学の公式や理科の実験結果を応用する場面、社会の歴史的背景を理解して現在の出来事と結びつける力など、どれも文法の学習と同様に「理解と応用」が鍵になります。

3. 英文解釈・読解で「思考力」を養う

最近はTikTokから始まり、ショート動画の影響で完全に受け身のお子さんが増えてきました。それはつまり、自分で考えようとしない、考える機会があまりに少ないということです。

この考える力「思考力」も英語学習で養えます。英文解釈や長文読解は、英語の学習で避けては通れない重要な分野です。ここでは、主語や動詞、修飾語を正しく把握し、文全体の意味を読み解く力が求められます。この過程で培われるのが「思考力」です。

英文を正しく理解するためには、単に単語を訳すだけでなく、文章全体の構造や文法の知識を総合的に使って考える必要があります。この「考える力」は、国語や社会、理科といった他の科目でも重要です。問題文を読み解き、問いの意図を理解し、自分で答えを導き出す力を養うことができます。

スキップでは英語の多読だけではなく、読書(日本語の本)習慣を絵本レベルから身につけられるようにコーチングします。

4. 英語学習で「総合的な学力」を高める

リスニングやスピーキングといったスキルも、英語学習の重要な要素です。しかし、これらは単独で鍛えても十分な効果は得られません。リスニングは単語や文法の知識があってこそ理解でき、スピーキングはその知識を応用して初めて意味のある発話ができます。これらはスポーツに似ています。スポーツも、一つ一つの基本操作が最終的に試合全体で応用されるものです。

英語の学習では「読む」「書く」「聞く」「話す」という4つの技能をバランスよく鍛える必要があります。これを通して得られる総合的な学力は、英語だけでなく他の教科でも大きな助けとなります。

5. 英語が苦手だと、勉強全般が苦手になる?

私は中一の最後まで英語を読めなかったので、「英語が苦手だ」と思っていました。しかし、実際には「勉強全体が苦手」だったのです。英語が苦手なのは勉強が苦手だったからです。これは、英語には勉強の基本的な要素が詰まっているからと考えています。上記のように英単語の暗記に必要な根気、文法の応用力、読解のための思考力など、これらは全ての勉強に必要なスキルです。

もしお子さんが「英語が苦手」と感じている場合、それは他の科目も同様に苦手意識を持っている、全般的に成績が不振であるというサインかもしれません。逆に言えば、英語を克服することは、他の科目の成績向上にもつながる可能性が高いです。

6. 英語学習を通して将来の可能性を広げる

英語は、学力全般を底上げする科目であるだけでなく、将来の進学やキャリアにおいても大きな武器となります。高校入試や大学受験では、どの科目を選択しても、英語はほぼ必ず試験科目に含まれます。さらに、大学進学後や社会に出たとき、英語ができることで得られる情報や交流の幅は格段に広がります。

まとめ

英語は、ただの言語学習ではなく、勉強全体の基礎力を養うための重要な科目です。少なくともスキップではそのように捉えています。英単語や教科書本文の暗記で根気を養い、文法で応用力を高め、読解で思考力を鍛える。これらのスキルは、他の科目にも通じるものであり、お子さんの学力向上に直結します。何より、社会人になるために絶対必要な能力です。単純に今の成績向上のためという次元ではありません。そのような意味で、英語を克服することは、全体の勉強力を高めるための第一歩です。

ぜひ、お子さんが英語学習を通じて、全ての教科で自信を持って取り組めるようサポートしてあげてください。そして、英語を通じて新たな自分を発見し、世界の広がりと可能性を感じてもらえたら嬉しいです。

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